マーケティング

【注意】クラウドソーシングを介さない「直接契約」はトラブルになります

クラウドソーシングで継続的に案件を受注していると、発注者から「直接契約しませんか?」と、打診されることがあります。

そもそもここでいう「直接契約」とは、クラウドソーシングサイトを介さずに、発注者と直接契約すること。

「仲介手数料がないので案件の単価が上がる」「発注者とのやりとりが楽になる」というメリットがあるので、直接契約を打診されたワーカーは契約していいものかどうか悩みどころです。

とはいえ、直接契約をすることで、トラブルになってしまうのも事実。

今回の記事では直接契約がNGな理由と、直接契約したことでトラブルになった事例をご紹介します。

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クラウドソーシングを介さない「直接契約」はNGです

結論として、クラウドソーシングサイトを介さずに直接契約するのはNGです。

その理由としては、クラウドソーシングサイトはこの直接契約を規約違反としているから。

下記に大手クラウドソーシングサイト「クラウドワークス」が記載している直接依頼の規約です。

第5条 本サービスの内容

14. 会員又は過去5年以内に会員であった者は、会員又は過去5年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。

規約にも書かれている通り、クラウドソーシングサイトを介さずに直接契約するのは規約違反となります。

ハマー
ハマー

クラウドワークスだけではなく、他のクラウドソーシングサイトでも直接契約を規約違反としていますね

なんで直接契約を規約違反としているのかというと、仲介手数料がないとクラウドソーシングサイトは利益を上げられないから。

例えば、ワーカーが1万円の案件をこなしたとしても、報酬として入ってくるのは1万円から手数料を引いた金額です。

クラウドワークスのシステム手数料はこちら。

報酬額システム手数料
20万円超の部分5%
10万円超20万円以下の部分10%
10万円以下の部分20%
タスク形式での場合20%

今回の例でいうと、ワーカーが1万円の案件をこなしたとしても、報酬として入ってくるのは1万円からシステム手数料20パーセント(2000円)を引いた8000円が報酬となるのです。

それで、システム手数料2000円はクラウドワークス側の利益となるのです。

クラウドソーシングサイトはこういったビジネスモデルで利益を上げています。

ぶっちゃけ、「発注者とワーカーのマッチングだけして、あとは個人間で直接契約しても良いですよ!」っていう感じだったら、利益が生まれないのでビジネスになりません。

こういった背景もあって、クラウドソーシングサイトを介さずに直接契約するのは規約違反としているのです。

システム料金はサポート料金

システム料金が取られるとはいえ、このお金はサポート代と考えればOKです。


クラウドソーシングサイトでは、システム利用料が基本20%かかるので、受け取る金額が少なく感じてしまう方が多くいます。 ただ、システム手数料20%の中には、未払い時の対応やトラブル対応代も含まれいるので管理者がトラブルを解決。 何かあった時の保険として考えればやすいかも😀

やはり、クラウドソーシングサイトでは、相手の顔が見れない状態でのビジネス。

さらに、そこに金銭的なやりとりがあるので、トラブルが起きた時に、個人間で解決できないこともあります。

とはいえ、クラウドソーシングサイトでは、管理者がこういったトラブルを解決してくれます。

ツイートにも書きましたが、トラブルがあった時の保険として考えれば、システム料金は安いかも。

報酬から手数料が引かれてちょっと萎えますが、「システム料金=サポート料金」と考えれば納得です。

クラウドソーシングを介さずに直接契約をするとどうなるの?

結論、発注者とワーカーの間でトラブルになる可能性があります。

トラブルの例としては、「成果物を納品したのに報酬がもらえない」「個人情報が漏れてしまう可能性がある」といったものがあります。

【事例1】「成果物を納品したのに報酬がもらえない」

まず「成果物を納品したのに報酬がもらえない」というのは、「ワーカーが発注者に成果物を納品したのに、報酬がもらえず、その後一切の連絡も途絶えてしまった」、というトラブル。

こういった金銭トラブルの相談はクラウドソーシングに関する記事でもよく見かけます。

なんでこういったことが起こるかというと、発注者が「仮払い」をしていないからですね。

仮払いとは簡単にいうと、発注者が事前に報酬を支払っておくことを言います。

仮払いとはクライアント(発注者)・メンバー(受注者)間で契約が成立した段階でクライアントが支払い(仮払い)を行い、業務が終了した段階でメンバーへ支払われるシステムです。この仕組みにより、クライアントは仕事が完了するまでメンバーへの決済はされず、メンバーも報酬が支払われる保証があります。

クラウドワークス:仮払いとは?

クラウドソーシングサイトではこの仮払いを行なっていますが、直接契約になると、仮払いをする人としない人がいます。

もちろん、仮払いしなくても成果物を納品した時にちゃんと報酬を支払ってくれる人がほとんどですが、今回のトラブルの事例のように、納品してもちゃんと報酬を支払わない人もごく少数ですがいます。

こんな感じで、仮払いがなくなったせいで「成果物を納品したのに報酬がもらえない」というトラブルになることもあります。

【事例2】「個人情報が漏れてしまう可能性がある」

次に、「個人情報が漏れてしまう可能性がある」というトラブルです。

直接契約で報酬をもらうためには銀行の口座を発注者に伝えなければなりません。

そうなると自分の本名や住所、電話番号、口座番号などが相手に知られます。

まあ、こういった個人情報を知らない人に教えるのは抵抗がありますよね。

今までクラウドソーシングで「ペンネーム」や「匿名」でやりとりしていた人にとっては「本名」を知られて嫌だなという方も少なくないはずです。

今まで匿名で契約していた相手に個人情報を教えることになるので、必然的に個人情報の漏洩のリスクも高くなります。

可能性としてはかなり低いですが、こういったトラブルに巻き込まれないためにも直接契約するのはやめておいたほうがいいでしょう。

クラウドソーシングで報酬を増やしたいなら「直接依頼」されるのが最強

ここまでクラウドソーシングを介さない「直接契約」はNGということを伝えてきました。

リスクを冒してまでも直接契約をしてトラブルに巻き込まれるのは絶対に避けたいところ。

でもワーカーにとっては報酬は大切ですよね。

そういう時は「直接依頼」で収入を増やしてみましょう。

「直接依頼」とは、ワーカー側からやりたい案件に応募するのではなく、企業や個人事業主などの発注者さんから「この案件をあなたにお願いしたい!」と直接案件を依頼されることです。

こちらから応募する必要がないので、ライバルもいないですし、テストライティングなどもありません。

さらに、発注者自らがワーカーに直接案件などを依頼すると、案件の単価もかなり高くなります。

このような直接依頼は、ワーカーの実績や経験、評価があるからこそ、できるものなのです。

リスクを冒してまで直接契約をするのではなく、しっかりとクラウドソーシングで実績を上げながら「直接依頼」されるほうが安全です。

【まとめ】クラウドソーシングを介さない「直接契約」はNG。報酬を上げたいなら直接依頼される人材になれ!

最後に今回の記事のポイントをまとめます。

・クラウドソーシングを介さない「直接契約」はトラブルになる

・直接契約で「成果物を納品したのに報酬がもらえない」「個人情報が漏れてしまう可能性がある」というトラブルになることも

・クラウドソーシングで報酬を増やしたいなら「直接依頼」されるのが最強

こんな感じですね。

なんども言いますが、リスクをとってクラウドソーシングを介さない「直接契約」するのはやめましょう。

もしも発注者から直接依頼の連絡があった時は「直接契約は規約違反になってしまいます。これまでどおりクラウドソーシング内で契約をお願いできませんか」と断っておくのが良いです。

そして報酬を上げたいならコツコツ案件をこなして、発注者から直接案件を依頼されるような人材になると良いでしょう。

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Webマーケティング×クラウドソーシング
ハマー
本業はコンサル会社でWebマーケ|【経歴】大学時代にクラウドソーシング月10万円の収益▶︎就活失敗▶︎時給1,000円の派遣社員になるが3カ月で退職▶︎コンサル会社に転職▶︎メルマガで月200万円の売上達成▶︎メディア運用で月間80,000PVを達成▶︎個人ブログ開設|ブログ、クラウドソーシング、Webマーケ転職の記事を投稿します!
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