✔︎想定読者
・転職活動をしているけど、なかなか内定をもらえない第二新卒の方
・これから転職活動をするけど、履歴書や職務経歴書の書き方がわからない第二新卒の方
・転職活動をしているけど、失敗しない履歴書や職務経歴書の書き方を知りたい方
・クラウドソーシング:月10万円達成
・未経験からWebマーケティング業界に転職
・オウンドメディア運営:月間80,000PV
・個人ブログ:『これからはWEBマーケター 』運営中
この記事を書いている私はWebマーケティング歴5年。
2017年に東京にあるコンサルティング会社のWebマーケティング職に転職成功させ、現在、上場企業のWebマーケターとして働く28歳です。
第二新卒で転職しようとした時、次のように感じたことのある人は案外多いのではないでしょうか?
「履歴書のフォーマットや書き方がよくわからない」
「時間もないし、おすすめの転職書類の書き方や記載例が知りたい」
「新卒や中途採用の時と比べて、履歴書の書き方になにか違いはあるのか?」
第二新卒での転職に必要な書類は、主に次の2つです。
・履歴書
・職務経歴書
第二新卒の人の中には、新卒の就活の時に履歴書を書いた記憶がある人もいるでしょう。
それでも、どんな内容を書いたかまで覚えている人はまれでしょうし、職務経歴書は見たことすらないと言う人が大多数だと思います。
この記事では、第二新卒で転職活動を始めようとしている人の多くを悩ませる履歴書と職務経歴書の書き方について詳しく解説します。
第二新卒の転職で履歴書を書くのに、新卒や中途採用との違いはあるか?
第二新卒の転職で履歴書を書く場合、新卒でも第二新卒でも書き方はほぼ同じです。
ひとつ気をつけたいのは、学校を卒業したばかりで就労経験のない新卒の時とは違って、第二新卒の人の場合は職歴を書く必要があることです。
また職歴の記載にともない、履歴書に加えて職務経歴書を書くことになります。
「職務経歴書」とは、仕事に関する実務能力をアピールする書類のこと。
「自分がこれまでにどんな会社で働いて、そこでどんな業務をしてきて、その時どんなスキルや能力を発揮して役立ったか」について職務経歴書に書くことで、自分が仕事で何ができるかを説明するのです。
また、転職の時にスキルやキャリアで選考される中途採用者とは違い、第二新卒の人が重視されるのはポテンシャルや熱意です。
社会人経験の浅い第二新卒の人に対して、スキルよりも次のようなことを聞きたがる企業は多いです。
・転職してまでこの会社に入りたい熱意はどのくらいのものなのか
・再設計後の自分のキャリアについてどう考えているのか
・なぜ今の会社を辞めるのか
上記の疑問に答えるためにも、志望動機や退職理由について一貫した内容を履歴書や職務経歴書に記載するようにしてください。
第二新卒の転職でおすすめの履歴書の書き方
履歴書には基本的なフォーマットが存在してます。
ここでは、履歴書の以下の項目について、記載例も交えつつポイントを解説していきます。履歴書を書く際の参考にしてみてください。
日付
履歴書に書く日付は、作成日ではなく提出する日になります。
面接の際に提出するような場合は面接を受ける日を書けばよいですし、メールや郵送ならメールの送信日や郵送した日にしておきます。
なお、平成、令和など年号の記載のない履歴書を使用している場合は、西暦で書くようにしましょう。
顔写真
履歴書に貼る写真は、証明写真機などの自動撮影機よりもプロに撮影してもらうのがおすすめです。
きちんとしたプロが撮影すると写真の質や被写体の表情もよくなります。
写真だけで合否が決まる訳ではないと思いますが、それでも「顔」は人の目線を最も引きつけるもののひとつです。
書類を見た時、真っ先に目が行く可能性の高い顔写真でネガティブな印象を抱かれてしまわないよう、きちんとした写真を用意するようにしましょう。
また、撮影時の服装はスーツにします。
この時、耳が髪の毛で隠れないように髪型を整えると、よりよい印象を与えられます。
撮影した写真は、裏面に油性ペンで氏名を書いてから履歴書に貼りつけましょう。
住所
住所は都道府県から書きはじめ、アパートなどの建物名や部屋番号まで省略せず最後まで書くようにします。
また、郵便番号を書く欄がなくても郵便番号を記載するとよいです。
ふりがなの欄は、「ふりがな」とひらがな記載の場合はひらがなで、「フリガナ」とカタカナ記載の場合はカタカナで書きます。
電話番号
電話番号は、日中に一番連絡の取りやすい番号を書くようにします。
携帯電話の番号だけを書いても問題はありません。
メールアドレス
連絡の取りやすいメールアドレスで大丈夫ですが、プライベートのメールにまぎれて応募先の会社のメールに気がつかないと言ったトラブルを減らしたい場合、転職活動専用のメールアドレスを新たに作成するのもひとつの方法です。
学歴
一般的に義務教育終了後、つまり高校から最終学歴までを記載すれば大丈夫です。
年号は和暦・西暦のどちらも記載可能ですが、他の欄に書いた年号と統一するようにしましょう。
つまり、生年月日に和暦が記載されていた場合であれば、学歴やその他の欄の日付もすべて和暦に統一します。
職歴
第二新卒の人は、新卒の時には書かなかった職歴を書くようになります。
職歴の欄には、最初に就職した会社から現在の会社に至るまでの流れを簡潔に記入していきます。
会社名は省略せずに「株式会社」などをきちんと付けた正式な名称で書いてください。
また、自分の担当業務など詳しい内容は職務経歴書に書けばよいので、履歴書の職歴欄には「いつ、何という名前の会社のどの部署に入って、いつそこを退職して、今はどうしているのか」と言った流れだけを書くので問題ありません。
なお、書き方の具体例は次のようになります。
職歴の記載例
株式会社〇〇 入社
総務部 総務課
株式会社〇〇 退職
※まだ在職中の場合は、退職ではなく「現在に至る」または「在職中」と書きます。
また、職歴を書き終えた次の行の右端に「以上」と書くことを忘れないように注意してください。
資格・免許
資格や免許はすべてを書かないといけない訳ではありません。
専門性が高かったり、仕事に関係のありそうな資格だったり、日常生活で役立ちそうだったりする資格を優先的に記載するとよいでしょう。
例えば薬剤師や弁護士など専門性の高い資格やTOEIC・実用英語検定など語学に関する資格、そして普通自動車第一種運転免許のような汎用性の高い資格を記載することをおすすめします。
志望動機
第二新卒の人の場合、企業から重点的に志望動機を見られる可能性が高いです。
そのため次のポイントに注意して書くようにしてください。
・始めに結論を持ってくる
・経営理念や商品など、その会社だけの内容に言及する
志望動機の記載例
以前より、品質の高い商品を扱う仕事に関わることを希望しており、一貫して日本産高級食材の輸出事業に注力している貴社の経営方針に感銘を受け、この度志望させていただきました。
前職では、海外産の商品を取り扱う業務に携わっておりました。安価な商品を仕入れて販売する機会が多く、私が希望する品質重視の商品選定は行われておりませんでした。何度か上司に取扱商品の価格帯を上げる企画書を提出してきたのですが、現行商品の販売促進を優先するとの判断からすべて却下となりました。
私自身、やはり高品質な商品を販売したいという思いがあり、どうしても諦められないため、今回転職を決断しました。
上の例では、まず結論を述べてから、「日本産高級食材」のキーワードで会社の経営理念や商品に関わる内容に言及しています。
単に、「貴社の経営理念に共感しました」と言った抽象的な内容ではなく、経営理念の具体的な内容にも触れているため、企業としても「自分たちの商品について勉強してくれている」、「商品の仕入れ・販売経験があるのか」と、自社や業務とどんな共通点を持っている人物なのかがわかりやすいです。
企業側の採用者も、自社と共通項のある人物には興味を持ちやすいですから、書類だけでなく話も聞いてみようと書類選考を通過する可能性が高まるのです。
未経験業種に転職する時の志望動機
未経験業種への転職に挑戦しやすいのは20代までですから、第二新卒の転職で未経験業種を視野に入れている人も多いことでしょう。
履歴書の志望動機を書く時、次のポイントに触れるようにすると、未経験の人材でも採用担当者の目に留まる可能性が高くなります。
・未経験業種とこの会社に興味を持ったきっかけについて(具体的なエピソードを交える)
・未経験であることを補うために取り組んでいること(資格の取得やスキル学習など)
・入社後どのように役立てるのか、その具体的なビジョン
・コミュニケーション力や企画提案力、持続力などこれまで培ってきた経験やスキルを具体的に説明しつつ、これらをどう未経験業種に活かしていくか
未経験業種の志望動機記載例:総務からシステムエンジニアを志望
大学で学んだ専門知識を活かしたいという思いを諦めきれず、またチームで何かを作り上げることに魅力を感じて、システムエンジニア職を志望いたしました。
これまで総務職で各部署と日常的にコミュニケーションを図りながら業務がスムーズに進むよう調整を行ってきました。
そこで培ったコミュニケーション力と調整力を存分に発揮することで、チームに貢献していきたいと考えています。
なお、大学時代にJavaについて学んでおり、現在はプログラミングスクールに通って勉強し直しております。
こんな感じです。ポイントとしては、エンジニア未経験とはいえ、すでにプログラミングスクールに通っていること。
採用側としたら「未経験だけど本当にエンジニアを目指している…。やる気や熱意が伝わるなぁ」という良い印象を持つことができます。
未経験の業種へ転職する場合は、その業種に関する勉強をしていることや、すでに自分で行動していることをアピールしましょう。
第二新卒の転職でおすすめの職務経歴書の書き方
前にも述べたとおり、職務経歴書は仕事に関する実務能力をアピールする書類です。
履歴書とは違って職務経歴書は特にフォーマットに決まりはありませんが、よく使われているフォーマットをネットや転職サイトなどで見つけておくと、見慣れたフォーマットで読みやすいと感じた採用担当者にきちんと読んでもらえる可能性が高くなるでしょう。
求人募集の内容によって、職務経歴書のどこに企業が注目するのか、つまり企業が知りたいことや求めてくることが変わってきます。
その企業の人事担当者の目に留まるような職務経歴書を書くために、求人の内容や条件に合わせて職務経歴書に書くスキルや内容を変えるなど工夫が必要になります。
ただ、第二新卒の採用では、職務経歴書に書かれたスキルよりも自己PRや志望動機、退職理由などが重視されますから、スキルよりも自己PR欄に書く内容をいかに志望する企業に合わせるかに注力するのがおすすめです。
職務経歴書に記載する基本的な内容(項目)とその書き方について、以下で解説します。
職務要約
これまでの職務経歴の概要を書く項目です。選んだフォーマットによって「職歴要約」「経歴要約」など言葉が違う場合もあります。
いつ、どの会社で、どのような業務を行っていたのか、250文字程度でまとめます。
まず始めに要約を書くことで、このあと書いてあることを理解しやすくなります。
要約には、これまで在籍してきた会社でどのようなことをしてどんな実績を上げたかを、数字も入れてわかりやすく書くようにするとよいでしょう。
職務経歴
これまで所属してきた会社の詳細な情報(従業員数、資本金、売上高など)について、時系列に沿って記載します。
また、会社の情報以外にも、自分個人の役割などに関して次の点を記載することが多いです。
・所属部署名
・部署人数
・配属期間
・自分の役割(例:〇〇の営業担当、〇☓地区の新規案件担当 など)
・職務概要(配属部署での役割、業務内容 など)
・職務スタイル(例:営業なら新規開拓、既存顧客担当 など)
・関係者(取引顧客、顧客の業界、取り扱い金額の規模 など)
・実績(記載に値するような大きな成果、実績、達成率などの数字、表彰歴 など)
・その他ポイント(上記の成果を得られた理由、意識的に取り組んできたこと、学びなど)
職務経歴を詳しく記載できれば、面接官がすぐに求職者の情報をキャッチすることができます。
また、「職務スタイル」や「実績」をなるべく詳しく、そして数字としてアピールできるとさらに良いでしょう。
資格・免許、スキル
資格・免許については履歴書に記載欄がある場合は省略しても大丈夫です。
スキルについては主にパソコン関連のスキルを記載するとよいでしょう。
【パソコンスキル記載例】
・Word 、Excel、PowerPoint など
特に、Excelであれば入力、集計、表・グラフの作成、関数計算など、PowerPointであれば文字入力、図の作成、アニメーションなど、そのソフトで何ができるのかまで記載しておくと、相手もスキル感を把握しやすくなるためおすすめです。
自己PR
自己PRは、職務経歴書の締めの文章となることが多く、文字数は300文字以内、多くても400文字を目安にし、書く時には次のことを意識します。
・なぜそうアピールできるのか、理由と具体例を示す
・自分が何をして、それによって会社にどんなメリットがあったのかがわかるように書く
・企業の求める資質(ビジネスマナーやほかの研修内容)が身についていることに触れる
また、職務経歴書の自己PRは履歴書の志望動機と一貫性を保つことが大切です。
そのうえで、これまでの業務の実績についてとそれをこの会社でどう活かして会社にどんなメリットを提供できるかなどについて、数字やエピソードを交えて書くのが望ましいです。
自己PR記載例
前職では、商品開発に参加し開発プロジェクトの企画と調整業務を担当していました。プロジェクトメンバーとコミュニケーションをとるのに、挨拶の励行や話を傾聴する姿勢など、研修で学んだことを実践するよう気をつけました。
メンバー間の情報共有が滞らないよう密な連絡と報連相に努めたところ、ミスコミュニケーションによるトラブルの発生を防ぐことができ、プロジェクトをスケジュール通りに完了させることができました。
また、商品企画時に提案したデザインが採用され、商品化された経験もあります。
もし貴社とご一緒に商品開発の仕事をさせていただけましたら、これらの経験を活かして、プロジェクト様々な段階で活躍できると思っております。
以上
特に第二新卒の場合、ビジネスマナーが身についていることを企業に期待されています。
上の記載例を参考に、マナーや研修に関するエピソードを自己PR欄に記載するようにしてください。
履歴書にも自己PRの記載欄がある場合は、履歴書と職務経歴書とで内容を変えるようにします。
例えば、履歴書では志望動機に関してしっかり記載して仕事に対する熱意を強調し、職務経歴書の自己PR欄にはキャリアやスキルを書いて仕事に対する姿勢とこの会社にどう貢献できるかをきちんと伝えます。
このように、履歴書と職務経歴書で内容をバランスよく記載するのがおすすめです。
まとめ
以上、履歴書と職務経歴書のおすすめの書き方について、新卒や中途採用との書き方の違いや未経験業種への転職時に気をつけることを交えながらご紹介しました。
履歴書と職務経歴書の各項目のうち、特に企業の目が向きやすい項目は次のとおりです。
【履歴書】
・顔写真
・職歴
・志望動機
【職務経歴書】
・職務経歴
・自己PR
上の項目の内容を特にしっかり書くことで、第二新卒の転職をより効率よく進められます。
これらの書類は面接時にも企業側とのコミュニケーションの橋渡しになる大事なツールですから、書類選考通過後も転職の成否に関わる重要な存在です。
ただ、転職に成功した人に限定したとしても、自分一人の力でこれらの書類を完璧に作れる第二新卒の人はまれで、多くの人が第三者からアドバイスを受けた経験があるはずです。
実際、転職エージェントサービスで履歴書や職務経歴書の添削を行っていることが多いです。
特に、時間がないから早く転職したいような場合は、転職エージェントから書類添削を受けることでより効率よく書類を作成でき、転職にかかる時間を削減できます。
この記事を参考に履歴書・職務経歴書を作成したのち、第二新卒の転職が得意なエージェントサービスを利用して書類のブラッシュアップを図るなど上手に工夫し、ぜひ第二新卒での転職を成功させてください。
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