転職

転職で「使えない」ではなく「使える」第二新卒と評価されるには?


✔︎想定読者

・転職活動をしているけど、なかなか内定をもらえない第二新卒の方
・これから転職活動をするけど、面接が不安な第二新卒の方
・転職活動をしているけど、成功する秘訣を知りたい方

近年の転職市場では、第二新卒の人の持つ資質に注目した企業が積極的に第二新卒を採用するようになってきています。

その一方、企業の求める資質を示せないと「使えない」第二新卒との評価を下されてしまい、なかなか転職できないことが多いようです。

一般的に、第二新卒の人の定義は「学校を卒業し、就職してから3年以内に転職活動を始めた人」を指すことが多く、年齢的にはだいたい25歳前後になります。

新卒者とは違い、数年でも社会人経験を積んでいる第二新卒のポテンシャルやビジネスマナーの基礎知識などに期待する企業が増えているのです。

この記事では、第二新卒の人が転職を成功させるため、企業から「使えない」ではなく「使える」と評価される転職の書類の作り方や面接対策についてご紹介します。

第二新卒が転職活動で「使えない」と評価されてしまうのはどんな場合?

前述のように、転職に際して新卒者や中途採用者にはない次のようなアドバンテージを第二新卒の人は持っています。

例えば、

・基本的なビジネスマナーがあり、新卒者とほぼ変わらないポテンシャルも見込める

・中途採用者よりも未経験業種に転職できる可能性が高い(未経験業種への転職成功率が高 いのは20代まで)

・中途採用と比べた場合、転職先候補の企業が多い傾向にある(年齢が若くて結婚や子供を 持つなどの大きなライフイベントがまだの可能性が高いため、転居を伴う転職などにも対 応しやすい状況であることが多い)

一方で、第二新卒での転職にはデメリットもあり。

・第二新卒で転職しても給料が大きく上がることはまれ

・第二新卒での転職は一般的な転職より難しい傾向があるためしっかりとした対策が必要

など、新卒者や中途採用者の転職とは違った難しさがあります。

そのことを理解せず対策を疎かにしてしまうと、時に企業から「使えない」第二新卒と言われてしまうことがあるのです。

まずは「使えない」と言われてしまわないように、転職活動時に第二新卒の人が絶対避けたいNG行動を見てみましょう。

第二新卒の転職で「使えない」と言われるNG行動1:退職理由がネガティブ

よくある退職理由として、

・給料が安かった

・残業が多かった

・会社や部署の人間関係が悪かった

など、退職を会社や他人のせいにしていると、企業側から次のような人物だと受け取られる可能性があります。

・自分のことを客観的に省みれない人物

・失敗からなにも学ぼうとしない人物

事実として人間関係が悪かったのだとしても、それをそのまま退職理由として伝えてしまうとネガティブな印象しか残りません。

「人間関係を改善するために自分ではこう言った努力をしたけれど力が及ばなかった。次はこのような方法を試したり、自分以外の人に相談したりするなどして改善するようにしたい」

など、どんなに少なくとも、悪い環境を改善しようとその時自分にできる対処をしたのであれば、それを伝える必要があります。

退職から何を学んで、次に同じようなことが起きた場合にはどう改善に取り組むつもりでいるのかと言った前向きな姿勢を示さないと、企業から不安に思われてしまいます。

そして、「この人は問題解決のための対処策を持っていないのだ」と企業に受け止められ、再び同じことが起きた場合にまた辞めるのではないかと、採用をためらわれてしまうのです。

第二新卒の転職で「使えない」と言われるNG行動2:この会社で働きたいと言う熱意が見えない

「転職したいのは、この会社に入って、ここでしかできない仕事がしたいから」

自分の会社で働く意欲のある人物を採用したい企業は、この会社だから入りたいと言う熱意の見えない人物に対しては、「本当にうちの会社で働きたいのかな?」と疑問を生じてしまいます。

それこそ、「どこでもいいから転職したい」と言った態度をのぞかせてしまうと、今の会社が嫌なだけでやめようとしていると企業側に受け止められかねません。

その結果、「この人は就業意欲が低いのではないか」と厳しい目を向けられ、「使えない」と評価されてしまいます。

また、今後のキャリアビジョンや自分の意見がないような言動でいると、「この人は自分の意見を持っていない」とみなされ、仕事の熱意や姿勢を疑問視されてしまうでしょう。

・なぜ今の会社を辞めたいのか

・どうしてこの会社なのか

・この会社で何をしたいのか

など、新卒者と比べて第二新卒の人への企業の質問内容は一段と深くなる傾向にあります。

これらの質問に対して一貫した答えを返せないと、企業から「自分の意見を持っていない」と判断され、「使えない」第二新卒と評価されてしまう可能性が高くなるのです。

第二新卒の転職で「使えない」と言われるNG行動3:基本的なビジネスマナーが身についていない

きちんとした身だしなみや正しい敬語など、企業が第二新卒に期待するビジネスマナーを身につけていないと「使えない」第二新卒だとみなされてしまいます。

第二新卒に対して即戦力となることを期待している企業は、ビジネスマナーなどの研修・教育が不要で採用後すぐに現場で活躍できる人材を優先的に採用します。

上に挙げた身だしなみや敬語はもちろん、電話応対や名刺の受け渡しなどの基本的なビジネスマナーが身についていないと即戦力と思ってもらえないため、「使えない」第二新卒と評価されてしまうでしょう。

企業側としては、ある程度のビジネスマナーやスキルを持っている第二新卒を求めています。

割と大変ですが「使える第二新卒」を言われるには、すぐに結果を出せるような人が評価されますね。

第二新卒の転職で「使えない」と言われるNG行動4:協調性やコミュニケーション能力がない

第二新卒の人の採用する企業は、すぐ会社に馴染んでもらって即戦力になって欲しいとの期待を第二新卒に抱いています。

そのため、前の会社の社風に固執したり、チームワークやコミュニケーション能力が低かったりすると、現場に送り出せない人材だと企業に判断されてしまうことがあります。

戦力にならない、つまり「使えない」第二新卒だと企業に思われてしまうことになるのです。

特に、新しい職場で新たな仲間と一緒に働くようになる第二新卒の人は、協調性や素直さ、コミュニケーション能力を採用時に重視される傾向にあります。

そのため、企業側は面接などで次の点をチェックしようとします。

・きちんと挨拶ができるか

・人の目を見てしっかりとした口調で話しているか

・他人の意見を聞き入れられるか

上記ができる人物だと示せるよう、面接官への挨拶や受け答え、アイコンタクトなどにも気をつけてしっかりとコミュニケーションをとるようにしましょう。

さもないと、「使えない」第二新卒だと受け取られかねません。

普段人と話すのが苦手だったり、ぼそぼそと話す傾向のある人だとしても、せめて面接の時だけはしっかり相手を見て大きめの声で話すよう心がけましょう。

「使えない」ではなく「使える」と転職で評価される第二新卒になるためにできること

ここからは、「使えない」ではなく「使える」第二新卒と言われるためにできることについて述べていきます。

先で触れたとおり、企業が第二新卒の人に期待する資質をきちんと示すことが「使える」と判断されるための第一歩となります。

・基本的なビジネスマナーを身につけている

・新しい企業にもすぐ馴染んで長く働こうという意思と意欲

・新卒とは違い、即戦力になれる

上記をアピールして「使える」第二新卒であることを伝えるとともに、企業を不安にさせないよう「使えない」と思われるNG行動を避けます。

そのために第二新卒の人ができることを、次の2つの点からご紹介します。

 ・「使える」第二新卒と評価される書類の作り方

 ・「使える」第二新卒と評価される面接対策

それでは詳しく解説していきます。

もう「使えない」と言わせない、「使える」第二新卒の転職:書類の作り方

転職の書類を作成する時には、企業が第二新卒に求める資質を自分が持っていることが伝わるような書類を書くことが大切です。

自分が「使える」第二新卒であることを書類で企業側にアピールできて初めて次の面接に臨むことができるからです。

履歴書と職務経歴書をどのように書けばよいのか、以下で具体的な内容を詳しく解説していきます。

これらを参考に「使える」第二新卒だと企業に伝えられる書類を作ってください。

1.ポジティブな退職理由

 志望動機や自己PRを書く際、辞めた理由と転職先の会社の志望理由を一貫させることでより説得力が増します。退職理由を会社や人のせいにすることなく、次のことを述べるようにしましょう。

 ・自分にも非があったこと

  この時、状況を改善しようと自分が取り組んだ内容にも言及します。

・就活の失敗から学んだこと

  退職から学んだことを次に活かそうとする姿勢を示します。

2.転職後の仕事に対する高い意欲・将来やりたいこと

 転職の希望先がなぜこの会社なのか、この会社で将来何をしたいのかなどについて、自分の志望動機やキャリアに絡めて説明しましょう。

3.転職前の仕事で学んだこと・自分にできること

これまでの自分の経験やキャリアを踏まえて、仕事で学んだことを具体的な数字を交えて伝えるようにします。

例えば、毎朝始業時にその日の業務をリスト化したり、作業効率を考慮して業務の順番を決めるようにしたりと工夫を行ってきた結果、業務ミス(抜けや漏れ)がほぼ0になり、残業時間も毎月5時間以内におさえられたなど、

単に「業務の作業効率を上げた」と抽象的に書くのではなく数字を示すとより説得力が増すでしょう。

また、自分にできること(スキルや能力)を書くだけでなく、それに関連して「自分を採用する企業が享受するメリット」もあわせて伝えるとさらによくなります。

例えば、前の職場で販売や在庫に関する情報を電子化して部署間でも共有できるようにした経験があれば、その経験とスキルを生かして情報の電子化と社内共有を推進、ペーパーレス化で印刷にかかる経費削減にも貢献できます、など、自分のスキルと企業のメリットを具体的に示すとより相手の印象に残るでしょう。

もう「使えない」と言わせない、「使える」第二新卒の転職:面接対策

書類選考を無事に通過すると面接を受けることになります。

面接の際にも、履歴書や職務経歴書に記載した内容はもちろん、企業側が第二新卒に期待する以下を積極的にアピールしましょう。

この時、事前にネットや本で勉強したり模擬面接を受けたりして対策するのもおすすめです。

1.基本的なビジネスマナーをすでに身につけていること

面接会場に向かう時から身だしなみや正しい言葉遣いを意識し、面接でビジネスマナーを実践することで、面接管に「使える」第二新卒であることをアピールしましょう。

2.新しい企業にもすぐ馴染んで長く働く意欲

「また辞めるのではないか」と言う企業側の不安を払拭するため、この会社で長期間勤務する意思と高い就業意欲があることを意識して伝えます。

具体的には、退職理由をポジティブに伝えつつ、その失敗から学んだことを説明することで「また辞めることはない」と企業側の納得が得られるようにします。

また、今の会社の 退職理由とこの会社への志望動機とが一貫するような受け答えを心がけ、次は辞めないと 言う働く意欲を伝えるようにしましょう。

そのほか、新しい職場にすぐ馴染むためコミュニケーションや協調性を尊重したり、わからないことは自分から学んでいきたいと言う姿勢を示せれば、よりよい印象を与えられます。

3.新卒とは違い、即戦力になれること

企業が期待している「即戦力になれる」ことを示す際には、スキルだけではなく業務に対 する積極的な姿勢にも言及しましょう。

自分の考えを持って自分から行動した経験があれば、エピソードを交えながら伝えるとより効果的です。

例えば営業職であれば、積極的に新規開拓しようと考えて行動したことだけでなく、どのような工夫をして、どんな経緯から新たな契約先を得たのか、そしてその結果会社にいくらの利益をもたらしたのか、ストーリーと数値のある説明を心がけるようにします。

また、協調性やコミュニケーション能力など、どの業務でも求められるスキルをアピールし、入社後すぐに戦力として役立てることを伝えるのもよい方法です。

まとめ

以上、転職の時に「使えない」ではなく「使える」第二新卒と評価されるためにできることについて、次の2つの点からご紹介しました。

・「使える」第二新卒と評価される書類の作り方

・「使える」第二新卒と評価される面接対策

「使える」第二新卒として企業に入社を求められるよう、この記事でお伝えした上記2つへの対策をしっかり行ってください。

企業が第二新卒の人に期待する資質を持っていることを示せさえすれば、第二新卒での転職を成功させることは不可能ではありません。

転職成功の確率を上げるべく、この記事で取り上げた対策の強化に転職エージェントの力を借りるのもひとつの選択でしょう。

転職のプロであるエージェントから書類添削や模擬面接などのサポートを受ければ、第二新卒の転職をさらに有利に進められます。

特に、未経験業種への転職は自分一人の力で成功させるのは困難です。

自分だけでなくプロの視点も取り入れられれば書類や面接対策をよりブラッシュアップできますし、これまで気づかなかった自分のスキルやキャリアと未経験業種の共通点に気づけるかもしれません。

第二新卒のアドバンテージを活かして転職を成功させ、「使える」第二新卒として新たなキャリアに臨んでください。

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